市長の企業訪問記

ミツミ電機株式会社

訪問日:2016年06月22日(水)

 今回訪問した企業は、千歳臨空工業団地に立地する「ミツミ電機株式会社」です。
 ミツミ電機株式会社半導体事業部千歳事業所は、昭和58年に日立北海セミコンダクタ株式会社として、千歳市で操業を開始し、平成16年からミツミ電機千歳事業所として、半導体製品の開発、設計、製造を行っております。

 ミツミ電機の半導体事業部は、神奈川県厚木市に設計開発部門、千歳市に製造ラインを擁し、電池関連や電源関連、センサ関連の半導体を生産しております。また、ウェハ受託製造のファウンドリ事業も行っております。
 ミツミ電機の半導体事業部は、独創的かつ高精度なICを次々と生み出しており、特にスマートフォン等に搭載されているリチウムイオン電池の保護ICや、マイコンの電源電圧監視ICは世界シェアNo1とのことでした。
 事業所内通路の掲示板には様々な改善提案事例の紹介があり、こうした弛まぬ努力が、業界をリードする高い技術力に繋がっているものと敬服いたしました。
 現在は、主にモータの省エネ(節電)用途で使用されるパワー半導体素子である IGBTを半導体事業の戦略製品として、開発・製造に注力しているとのことでした。
 千歳事業所はウェハ製造の前工程を行う生産拠点ですが、寒冷地の半導体クリーンルームは、夏季の空調負荷が少なく光熱費が低く抑えられることや、配管類はすべて屋内に設置されているため劣化が少ないとのことです。
 千歳は、厚木に比べて地震も少なく、良質で潤沢な水資源や国内外に多くの路線を持つ新千歳空港をはじめとする利便性の高い交通アクセスなど、立地環境は半導体事業に最適であると実感されているそうです。
 これからも技術の蓄積・構築を進め、設備投資や雇用拡大など事業拡大に期待をしております。
 久米部長、坂井部長、小黒副部長をはじめ、お忙しい中ご対応いただきました皆様に改めて感謝いたします。