市長の企業訪問記

株式会社デンソー北海道

訪問日:2014年09月02日(火)

 今回訪問した企業は、千歳臨空工業団地に立地する「株式会社デンソー北海道」です。
 株式会社デンソー北海道は、平成21年4月に操業を開始され、自動車の「安全・環境・快適・利便」に資する半導体センサを製造しています。

 操業開始以来、親会社からの製造ライン移管も順調に進み、昨年7月には累計生産数が1億個を達成したそうです。今年は初の道内取引となるトヨタ自動車北海道への直接納入開始や、年内には道内企業から初めて新設ラインを導入するなど、これまでも一部設備の道内調達はありましたが、さらなる道内企業との取引拡大、地域経済の活性に大いに期待を寄せるところです。

 製造ラインの移管・新設に伴い、多くの雇用の場を確保いただいており、従業員数も現在では900人弱となり、平均年齢も20代後半と若く、非常に元気の良い職場でした。
自動車産業の好業績に伴い稼働も好調で、今期で累積損失も一掃されるとのことでした。
 デンソーグループでは、生産ラインの高速・高稼働化やコンパクトな独自設備開発、物流・検査のスリム化などにより、ダントツの原価でモノづくりをする「ダントツ工場」づくりに取り組んでいるそうです。当工場では、業務改善、効率化に精力的に取り組んでおり、設備稼働率も非常に高いそうで、グループ企業の中では社長賞を受賞する等、高く評価されているとのことでした。
 最先端の当工場では、マシンやロボットが実作業を行い、従業員はオペレーションやチェックなどを行っており、品質チェックなど女性が活躍できる場面も多くありました。
 杉本社長からは、女性の製造業への参画をもっと推進したいとの話があり、北海道や市で進めるものづくり「なでしこ」応援プロジェクトにもご協力をいただいております。
 施設内の廊下にはQC発表優秀事例がずらりと掲示されておりました。品質改善・業務改善の取組みが非常に活発で、全日本選抜QCサークル大会「本部長賞金賞」をはじめ、各種賞を受賞されています。
 また食材を通じた地域との共生として、デンソーグループの社員食堂でデンソー北海道フェアと題して道産食材を使用した日替わりメニューを10日間限定で提供しており、「とうもろこしのペペロンチーノ」と「ちとせ丼」を美味しくいただきました。
 従業員間の交流を深める場となっている菜園の収穫祭にも参加させていただきました。ジャガイモやトウモロコシ、カボチャ等を収穫しました。
 杉本社長には、会社としてはもちろんのこと、千歳工業クラブ代表幹事をはじめ、業界団体の役員としても地域経済の発展や地域の活性化にご尽力いただいているところであり、地域の産業振興に貢献いただいております。
 お忙しい中対応いただきました杉本社長をはじめ、従業員の皆様に改めて感謝いたします。